初夏らしい天気なり(出口日出麿)

自己に素因のないものごとを、人は感じることはできない、素因というものは、その人が過去または現世において実際に体験した因縁である。   出口日出麿「生きがいの探求」

 

素因というは遺伝子・アーラヤ識のことだと思う。要するに過去世からの因縁だ。そんなものは無いと言った所で我々はみな先祖を持つ。ある日ポッと地上に湧いてきたわけではない。その過去世というのはそうした先祖の人たちの宿業であり、これはもはやどうしようもない部分もある。その人たちの一部が紛れもなく我々のなかに科学的にも定着しており、あなたがある物事に強く惹かれざるを得ないのも故なきことではない。それを人は貴いことだとみなければならないだろう。