少雨。(モルモン書)

見よ、主の日が来る。憤りと激しい怒りを伴う容赦のない日が来て、地を荒れ廃れさせる。そして主は、そこにいた悪人を滅ぼされる。「モルモン書」

 

モルモン書は旧約聖書に似ている。そこにいる神は怒りの神である。人間はただ従いへりくだるしかない。何と言っても人間は塵から作られたのである。そうなればこそ、恭順であることが求められ、その生涯はひたすら試しの生涯である。身に覚えがないといっても始まらない。我々は裁きの日に震え上がる運命にある。そのために善行を為しへりくだるのならば、この構図は実にエゴイズム以外の何物でもない。誰もが自分だけは救われたいのである。モルモン書を読む者はこうした屁理屈を透過しなければならない。そんなものに拘泥してはならない。信仰に理屈は不要である。