梅雨。(モンテーニュ)

結局、われわれの存在にも、事物の存在にも、何一つ恒常なものはない。われわれも、われわれの判断も、そしてすべての死すべきものも、絶えず流転する。したがって確実なことは一つとしてたがいに立証されえない。判断するものも、判断されるものも絶えざる変化と動揺のなかにあるからである。  モンテーニュ「エセー」

 

結局、私はピュロン懐疑論にくみするものであり、到底一つの主張に拘泥することはできないだろう。何かの主張にこだわるということは、一つの誤謬であり暴力でありもしくは自己欺瞞なのである。